皆さんこんにちは!
GOAL ZEROパーソナルジム心斎橋の稲森克尚です。
子供の頃に運動神経がいい子もいれば悪い子もいますよね?
子供のうちはそれほど筋力に差があるわけでもないのにどこでそんなに差が出るのでしょうか??
それは「感覚」が優れてるかどうかが大きいと思います。
皆さんが感覚と聞いて思いつくのは「五感」と言われている嗅覚、味覚、聴覚、視覚、触覚だと思いますが、この5つ以外にあと2つの感覚があるのはご存知でしょうか??
その2つの感覚は「固有受容覚」と「前庭覚」です。
5つの感覚もとても大事ですが、この2つも子供の運動神経にすごく関わっているのです。
今日はこの2つの感覚はどのような役割をしているのか?なぜ運動神経に関係あるのか?を説明していこうと思います。
【目次】
【固有受容覚】とは?
固有受容覚は自分の身体の位置や動き、力の強弱を加減したり、身体をコントロールする感覚です。
受容器は筋肉や関節です。
どのようなはたらきをするか、詳しく説明していきます。
1.力の強弱を加減したり、動作をコントロールするはたらきがある
人は常に100%の力を出しているのではなく、力を加減しています。ゆっくり歩いたり、全力で走ったり、高くジャンプしたり、軽くジャンプしたり、無意識に加減しています。それができるのは固有受容覚が大きな働きをしているからです。
2.バランスをとるはたらきがある
転ばないように細かくバランスを調整して姿勢を保つことに大きく影響しています。
3.身体の位置を把握するはたらきがある
足が今どの位置にあるか、手はどんな角度で動いているかなど、自分の身体の位置を正確に把握するために必要な感覚の一つです。(触覚も位置を把握するのに重要な働きをしています。)
4.重力に抗して姿勢を保つ働きがある(抗重力姿勢)
重力に対して身体の姿勢を崩さないように保つために必要なのが固有受容覚です。
5.情緒を安定させるはたらきがある
緊張しているときに貧乏ゆすりしたり、身体を叩いたりすることがあると思いますが、そうすることで固有受容覚を感じて情緒を安定させているのです。
【前庭覚】とは?
前庭覚は平衡感覚ともいい、自分の身体の傾きや揺れ、回転を感じたり、姿勢を維持するために必要な感覚です。
受容器は耳石器と三半規管です。
この感覚が弱いと乗り物酔いがしやすかったりしてしまいます。
どのようなはたらきをしているのか、詳しく説明していきます。
1.身体の傾き、揺れなどを感じたり姿勢を維持する働きがある
身体が傾いたり、揺れたりすると前庭覚のセンサーがズレを感じとって姿勢を維持しようとします。なので姿勢を維持できているのは前庭覚な働きが大きいです。
2.眼球運動をコントロールするはたらきがあります。
動眼系の前庭覚の統合ができていないと、眼球運動に影響が出て、読書がしづらかったり、全体を見渡すのが苦手になったり、速く動いているものを目で追いにくくなったり、いろんな影響が出てしまいます。
3.身体の動きを把握するはたらきがある
固有受容覚にもありますが、自分の身体がどのように動いてるか、どんな速度で動いているかを把握するためにとても重要な感覚です。
まとめ
皆さん2つの感覚について理解していただけましたか?
これらの感覚が統合していくことで、子供たちはどんどん成長していき、できることが増えていき、運動神経につながっていきます。
子供が何かできないときに怒るのではなく、まずはなぜそうなったのか理解してあげて、出来るように工夫してあげるのが大切だと思います。
いろんな運動や遊び、自然にふれたりすることでどんどん感覚は育っていくので是非お子さんにいろんな体験をさせてあげてください。
GOAL ZEROパーソナルジム心斎橋
トレーナー稲森克尚
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